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東北大学流体科学研究所

住所:〒980-8577 仙台市青葉区片平2-1-1
URL:http://www.ifs.tohoku.ac.jp/
所長:早瀬 敏幸
所長の専門:生体医療流体工学
研究所の概要
本研究所は「高速力学に関する学理およびその応用の研究」を目的として1943年に高速力学研究所として設立され、1989年に改組転換して研究所名を流体科学研究所と改め、1998年に「流動に関する学理およびその応用の研究」を目的として4大研究部門制に改組し再発足しました。本研究所は流動科学技術の実験および数値計算による研究を行い、国民生活の安全や福祉の向上、社会経済の活性化などに貢献することを目的としています。

研究内容・特色
流体科学研究所は4大研究部門と1附属研究施設からなっており、主に以下のような研究を行っています。
  1. 極限流研究部門:温度、圧力などの物理環境を極限にまで追求した時に生じる流動現象、およびこれらの極限状態が複合したときに現れる流動現象の研究。
  2. 知能流システム研究部門:外部環境を認識、判断して行動する知能流システムの構築および知能性の発現機構の解明、評価を行う研究。
  3. ミクロ熱流動研究部門:熱流動現象の本質を電子、分子レベルで解明することにより、ミクロなスケールの熱流動現象のメカニズムを解明する研究。
  4. 複雑系流動研究部門:流体が持つ様々な空間・時間尺度での複雑な流動現象の探求やこれらを理解する理論体系の構築を行い、複雑系流動システムの実現を目指す研究。
  5. 流体融合研究センター(2003年4月設置):実験と計算を一体化した新しい研究手法により重点研究分野の諸問題を解決する研究。
また、2007年からエアロスペース、エネルギー、ライフサイエンス、ナノ・マイクロの4つの応用領域に対して研究クラスターを設置し、研究所の教員は関連する複数のクラスターに所属することにより、分野横断的に研究プロジェクトの企画と推進を行っています。
最近の成果
電磁レオロジー流体とそれらを活用したスマートマシンの研究開発

電磁レオロジー流体とは、電場や磁場に反応してレオロジー(粘弾性)特性が数ミリ秒のオーダーで可逆的に変化する機能性を示す複雑流体です。電場に反応するER(Electro-Rheological)流体は、電極対だけで力、流量、圧力などを制御できることから、MEMSなどのマイクロシステムに適しています。微小間隙におけるER流体のレオロジー特性をその流れのモルフォロジーとの関連において明らかにするとともに、フォトリソグラフィ法によって3次元立体構造のERマイクロアクチュエータを製作し、6個の凸点からなる点字表示システムを開発しています。磁場に反応するMR(Magneto-Rheological)流体は、ER流体に比して誘起せん断応力が50倍程度と大きく、大きな抵抗力を発生できるのが特徴です。MR流体自身の機能性の評価と同時に、ブレーキ、クラッチ、ダンパなどとそれらを活用した特徴的な種々のスマートマシンを開発しています。



温度分布制御マイクロフローリアクタによる燃焼素過程の研究

化石燃料から合成燃料・バイオ燃料へのエネルギーシフトに備え、エネルギー変換の高度化・高効率化を実現するために、数千種を越える化学種と数万〜数十万に至る化学反応からなる燃焼反応素過程を正確に理解・予測し、系統的に簡略化することを目標としています。十年に及ぶ基礎研究で蓄積したマイクロ燃焼技術を応用し、独自の温度分布制御マイクロフローリアクタの開発に成功しました。常温から火炎温度に至る温度分布を外部熱源により与えることで、大気圧燃焼における冷炎等の低温酸化反応を主反応から分離観察することや、最低火炎温度の特定に成功しています。また、スーパーコンピュータを用いた大規模化学反応計算により、反応機構の検証を行っています。今後は、あらゆる実用燃焼器を想定し、マイクロリアクタの高圧化対応へと進める計画です。



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