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高知大学海洋コア総合研究センター

住所:〒783-8502 南国市物部乙200
URL:http://www.kochi-u.ac.jp/marine-core/CMCR_TOP_J.html
センター長:渡邊 巌
センター長の専門:船舶海洋工学
センターの概要
海洋コア総合研究センターは、海洋底や陸上での科学掘削によって得られた試料(コア)の総合的な解析と保管を通して、地球規模の環境変動・地震発生メカニズム・海底下に広がる未知の生物圏などの解明を行うことを目的として、2003年4月に学内共同教育研究施設から全国共同利用施設へと改組・拡充が行われ、今日に至っている。施設は高知大学物部キャンパス内に建設され、科学掘削コア試料の冷蔵・冷凍保管とともに、コア試料を用いた基礎研究から関連分野の応用研究まで一貫して行うことができるよう、最先端の科学計測機器と大型冷蔵保管庫を備えている。これらの機器・設備は、独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)との共同運用体制のもと、全国の地球科学研究者・学生に公開され、毎年数多くの共同利用研究が採択・実施されている。

研究内容・特色
1.地球環境システム変動の解明

過去の急激な気候変動や表層海流分布の変化・深層水循環変動など、地球環境システム変動のメカニズムや起源を解明する。

2.高精度年代スケールの確立

地球史の連続記録媒体としての堆積物コア試料を活用し、同位体化学・環境磁気学・微化石年代学等を総合することによって、千年スケール以下の高精度年代スケールを確立する。

3.コア物性解析による地震発生メカニズム等の基礎研究

国際陸上掘削計画(ICDP)による台湾の地震断層掘削、IODPで始まった南海トラフ地震発生帯掘削などによって得られるコア試料を用いて、地震断層の形成や伝搬等に関する基礎研究を行う。

4.地下圏微生物の基礎研究

地下圏微生物に焦点をあて、人類がまだ利用したことのない有用遺伝子資源の探索や有効利用という新しい領域へ挑戦する。


最近の成果
南極周辺海域でこれまでに採取された海洋表層コアを用いた、同位体化学・堆積学・古地磁気学的研究により、過去約30万年間の南極氷床の消長・海洋循環・古地磁気相対強度変化の間に、相関関係のあることがはじめて明らかとなった。また、東シナ海〜北西太平洋にかけて広域的に海洋コア試料を採取し、過去の黒潮流路や勢力変動の復元を行っている。これらの成果とアジアモンスーン・ENSO変動など地球規模でおこった気候変動との関係について、西・東太平洋で採取された海洋コア試料と対比しつつ研究している。
一方、堆積物や火山岩を用いた古地磁気強度復元や、新たな環境変動指標としての岩石磁性に関する基礎的研究にも注力し、国内外の研究者と協力しながら、新実験手法の開発や新知見の発見に努めている。微生物分野では、海底微生物のゲノム解析等による新遺伝子資源の探査に進展があり、基礎研究とともに、特許取得等実用面での成果も結実しつつある。


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