HOME > 研究所・研究センター一覧 > 岡山大学資源生物科学研究所

岡山大学資源生物科学研究所

住所:〒710-0046 倉敷市中央2-20-1
URL:http://www.rib.okayama-u.ac.jp/index-j.html
所長:村田 稔
所長の専門:植物分子遺伝学
研究所の概要
前身の財団法人大原奨農会農業研究所は、1914年に農学の重要課題を科学的に研究するために創立され、90年の長い伝統と多くの実績を有する研究所である。その後、岡山大学農業生物研究所、資源生物科学研究所と名称変更し、2004年4月より国立大学法人岡山大学資源生物科学研究所として新たな一歩を歩み始めている。研究所の目的は「近未来における食糧、資源、環境問題に対応するため、資源生物の新機能を開発し、利用するための基礎研究と応用研究を行う」ことである。本研究所は、平成17年度から改組により自然科学研究科と環境学研究科 (前後期区分制の博士課程)に属し、前期(修士)課程から後期(博士) 課程へと一貫した教育および研究システムをとっており、現在約40名の大学院生が在籍している。

研究内容・特色
研究所は2部門(機能開発・制御、環境反応解析)と大麦・野生植物資源研究センターで構成され、15の研究グループが有機的に連携しながら、活発に研究を進めている。

1. 機能開発・制御部門では、資源生物の有用遺伝子の探索、ストレスに対する資源植物の反応と耐性機構、細胞内器官の機能構造などの解析に重点をおいた研究を行い、それらの成果の有効利用を進めている。

2. 環境反応解析部門では、物理的、化学的、生物学的環境因子に対する資源生物の応答反応を解析し、健全な生育を図るとともに、好適な生育環境の保全、創造を目指して、生物圏における諸課題を総合的に研究している。

3. 大麦・野生植物資源研究センターでは、約10,000品種の世界のオオムギと約29,000点の野生植物の種子を収集保存し、評価,配布を行うと共に、ゲノム解析によって遺伝資源に含まれる有用遺伝子を利用するための研究を展開している。


最近の成果
ケイ素は地殻中に2番目に多い元素で、すべての植物に含まれている。植物はケイ素を蓄積することによって病虫害や倒伏など様々なストレスを軽減している。特にイネは代表的なケイ素の集積植物であり、その安定多収にはケイ素の蓄積が欠かせない。我々はイネの根からケイ酸の輸送に関与する2種類のトランスポーターLsi1とLsi2を同定した(Nature, 2006; 2007)。Lsi1と Lsi2はそれぞれ内向きと外向きの輸送体で、同じ細胞層(外皮と内皮)の遠心側と向心側に局在している。外液からLsi1によって取り込まれたケイ酸をLsi2が細胞の反対側へと排出し、これをカスパリー線が形成される外皮と内皮の二つの層で行うことによって効率的なケイ酸の吸収を実現している。

このページを印刷する