
経済経営研究所は1919年(大正8年)、神戸高等商業学校の商業研究所として創設され、1949年(昭和24年)に現在の神戸大学経済経営研究所となりました。2009年には創設から90周年を迎え、わが国の社会科学系の研究所としては最も古い歴史を有します。
本研究所の目的の第1は、国際性と学際性をキーワードに、経済学・経営学における先端研究を推進し、新しい知の創出に貢献すること。目的の第2は、先端研究に基づいた教育・啓蒙活動そして産学官民連携活動を実施し、社会貢献を行うことです。
これらの研究目的を達成するために、「情報経済経営研究部門」「国際経済経営研究部門」が組織され、また「附属政策研究リエゾンセンター」では、先端研究に基づいた政策・経営評価や提言を行って、学術成果を広く社会に還元し、貢献しています。
研究内容・特色
先端研究面では次の3つの重点課題を中心に、独自性の高い業績を挙げています。
[重点課題1] グローバル化における持続可能な経済・経営の制度設計
[重点課題2] 国際貿易と経済動学に関する最先端理論
[重点課題3] 日本製造業の国際競争力を高めるための新経営学
本研究所では、これらの重点課題を中心に、平成16〜19年度の合計で、著書27冊、論文290本(うち査読付き99本)を発表しています。またポスドク等の若手研究者、産業界・官界からの研究者を積極的に採用し、先端研究に基づく高度研究者養成を多数行っています(平成16〜19年度の合計で29名、RA含む)。
産学官連携・社会貢献面では、技術経営に携わる最前線の企業人が参加する「情報家電産業・技術経営研究会」、昭和22年に発足し研究会開催が400回を超える「神戸大学金融研究会」、神戸商工会議所との共催で毎年行う「神戸経済経営フォーラム」、兵庫県と連携協定を結んで取り組む「少子化問題研究部会」などが、それぞれ活発な活動を続けています。
また政策研究リエゾンセンターでは、企業経営に関する貴重な歴史資料や原資料の整備・収集にも努めており、兼松商店(現兼松株式会社)の創業時から第2次大戦前までの経営を詳述した「兼松史料」、企業経営の生きた姿が読み取れる社内報・企業パンフレット、主要企業の創立からの変遷を図示した「企業系譜図」などを架蔵・作成しています。