HOME > 研究所・研究センター一覧 > 京都大学原子炉実験所

京都大学原子炉実験所

住所:〒590-0494 大阪府泉南郡熊取町朝代西2丁目
URL:http://www.rri.kyoto-u.ac.jp/
所長:代谷 誠治
所長の専門:原子炉物理学
実験所の概要
京都大学原子炉実験所は昭和38年の設置以来、全国大学共同利用研究所として研究用原子炉(KUR)や臨界集合体実験装置(KUCA)などを用いて、理学、工学、農学、生物学、医学、考古学までの多方面に亘る研究を行って来ました。現在、全国から年間延べ約6千人・日の研究者や学生などが、大学の持つ原子力施設としては国内最大規模のKURなどを利用した実験研究を行うために来所しています。今日、原子力利用の各分野において大学の果たす役割への期待が益々高まっており、大学共同利用研究所としての本所の研究・教育活動には、これまでの実績の評価に基づき、極めて大きな期待が寄せられています。本所では、このような期待に応えるべく、従来から行われてきた核エネルギー利用と放射線・粒子線利用に関する特徴的な研究のさらなる展開を図るため、固定磁場強集束型(FFAG)加速器をKUCAと結合させた加速器駆動未臨界炉の基礎研究を推進するとともに、FFAG加速器を粒子線物質科学、がん治療を視野に入れた放射線生物影響研究などに利用して行くことを展望しています。

研究内容・特色
本所では、研究内容を以下の3つに大別し、それぞれ研究本部体制を敷いて先導的研究を推進しています。
  1. 原子力のエネルギー利用や安全に関する研究[原子力基礎科学]
    1. 新しい核エネルギーシステムの研究
    2. そのシステムの開発に必要不可欠な熱特性と材料の研究
    3. 放射性廃棄物の取り扱いを含む核燃料サイクルの研究
    4. 加速器駆動未臨界炉型の新研究用中性子源の開発に関する基礎研究
  2. 粒子線・放射光等によるビーム科学・材料物質科学研究[粒子線物質科学]
    1. 中性子の性質を探求し、その特性を利用した物質科学の研究
    2. 放射性同位元素等を用いて物質を探求し創製する物質科学の研究
    3. 中性子を含む粒子線を制御する機器の開発
  3. 放射線の生物影響・がん治療研究[放射線生命医科学]
    1. 生物に対する放射線影響の基礎研究
    2. がん治療を目指すライフサイエンスの研究

最近の成果
以下に例示したものを始めとして数々の特筆すべき成果を挙げています。
  1. 2006年1月にエネルギー可変やスパイラル磁場など世界初の試みを盛り込んだ初段のFFAG加速器からビーム取り出しに成功したこと。イノベーションリサーチラボラトリ棟に設置したFFAG加速器とKUCA棟にある臨界集合体を結合して世界初の加速器駆動未臨界炉実験を行うとの記事が2006年3月のPhysics World誌および英米版Economist誌に掲載されたこと。
  2. 中性子光学機器として世界最高性能の6Qc中性子多層膜スーパーミラーの開発に成功したこと。
  3. 中性子捕捉療法を成功裏に頭頸部がんの症例に適応拡大したこと。


このページを印刷する