センターの概要
東京大学先端科学技術研究センター(先端研)は、先端的科学技術分野における萌芽的、先導的研究と大学システム改革への挑戦を使命として、1987年5月に設立されました。設立以来、流動性(mobility)、学際性(interdisciplinary)、国際性(international)、公開性(openness)という4つの基本理念(モットー)を掲げ、研究活動に関しては従来の大部門制を廃止し、機動的で柔軟な研究者クラスタ制を経て、研究室を単位とする「セル」を導入しています。
研究内容・特色
セル単位とは全ての研究者が対等な立場で協力するフラットな組織形態です。先端研のみならず、東京大学全体ひいては国内外の研究者が研究課題ごとに結集し、所期の目的を達した後は解散することによって、研究や人員の固定化を免れる仕組みで、この仕組みを動かすために特任教員制度を創始しました。このようなダイナミックな研究環境を支えるために、経営戦略企画室が作られ、共同研究、競争的資金獲得、起業など研究活動の手続き的な側面を強力にバックアップして、研究者が研究に専念できる環境を整えています。このような連携プレーによって、先端研は新しい社会的要請に機動的に応えると同時に、「教育と研究」という大学の伝統的役割をこれからも担っていきます。
研究者マップ
最近の成果
次のような世界最高水準の研究成果があげられています。
- 光触媒:酸化チタンが光を吸収すると非常に強力な酸化作用をもつ。表面の有機汚れの分解、抗菌作用、超親水性。
- 人口酵素:天然酵素を凌駕する効果をもった酵素の合成。核酸を任意の部位で切断する酵素の合成によるバイオテクノロジー。
- 動脈硬化の血管生物学:動脈硬化発症の鍵となる泡沫細胞でのコレステロールの取り込みを担うマクロファージのスカベンジャー受容体遺伝子をクローニングし、動脈硬化の分子生物学を創始。
- 量子ドット:半導体ナノ構造がもつ高効率、量子性を利用した、情報光デバイスの開発。
また、先端研のユニークな運営方針によって次のような新しい学問が生まれています。
- バリアフリー研究:障害者自身が研究に携わり、認知科学、IT技術を巻き込んだ総合的な人間科学としてのバリアフリー学。